本日は文献紹介です。 Ann OncolにKATHERINE試験の追加解析が報告されました。 KATHERINE試験は、HER2陽性乳癌に対して、術前化学療法後に残存病変を認めた場合のT-DM1 vs トラスツズマブのphase3試験でした。 KATHERINE試験のサブ解析 ・HR発現の有無、アンスラの有無に関わらず、T-DM1の効果あり ・T-DM1群とトラスツズマブ群で脳転移は変わりなし(発症までは遅い) ・T-DM1群で肺障害やや多かった ・プラチナレジメン後で血小板減少多かったが、T-DM1群でG3以上の出血は増えず ・ベースラインでの強い末梢神経障害の改善率は6割程度、軽度で8割程度(T-DM1で末梢神経障害は増える) 有害事象はT-DM1でやはり増える面はありますが、マネジメントで考えるべきポイントも示唆してくれた臨床でもすぐに役立つ重要な報告でした。 https://www.annalsofoncology.org/article/S0923-7534(21)01168-6/fulltext?rss=yes Terada
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